文字打つブログ

主に本と映画の感想を書くブログです。

1.「火星の人」それからあいさつ

Twitterの140文字だけでは、オタク特有の感情のあふれを抑えきれないと思いノリと勢いだけでブログを始めることにしました。
内容としては映画と本の感想が主になります。
何卒宜しくお願い致します。

記念すべき第一回は、マット・デイモン主演の映画「オデッセイ」の原作
アンディ・ウィアー作「火星の人」の既読者向け感想を綴っていこうかと思います。


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あらすじ紹介

有人火星探査が開始されて3度目のミッションは、猛烈な砂嵐によりわずか6日目にして中止を余儀なくされた。だが、不運はそれだけで終わらない。火星を離脱する寸前、折れたアンテナがクルーのマーク・ワトニーを直撃、彼は砂嵐のなかへと姿を消した。ところが――。奇跡的にマークは生きていた!? 不毛の赤い惑星に一人残された彼は限られた物資、自らの知識を駆使して生き延びていく。宇宙開発新時代の傑作ハードSF。
表紙裏より引用

映画自体の評価もかなり高い「オデッセイ」
火星でじゃがいもを作る画に惹かれ観たという方も多いのではないのでしょうか。
私も映画から入り、そのあと図書館でこの本を見つけ原作に手をつけました。

 

正直言うと内容は、

かなーりガッツリしたSF小説です。
作中は、やれ”ヒドラジン”やら”EVA”やら”MAV”やら文系には未知の単語が
大量に出てきますし、ことあるごとに機械に

ついての講義が行われます。
火星人との遭遇とか政府の陰謀とか、そういうのは全くありません。
ただひたすらに、ワトニーのツイートとNASA、そして有人火星探査機アレス3のクルーの奮闘が描かれているだけです。


しかし、それが良い。

”フィクション”も”ファンタジー”もない。
徹底的に、しつこいほどに、リアルに

書いているからこそマーク・ワトニーが本当に実在しているかのように感じられ、ダイエット中のJKばりに、カロリー計算に余念がない彼の事を待っている地球の人々と同じように、全力で応援しようと思えるのです。

初の長編作品で自身のオタク性を、いかんなく発揮したアンディ・ウィアーの処女長編小説
SF好きなら読まなきゃ損です。